コンセプト
昔日の面影が風景にさりげなく息づき、
現代の暮らしと調和する様が魅了する甲子園口北町。
華やかな生活文化を開花させた阪神間モダニズムを麗しい序章として、
この界隈の来歴は明治・大正から連綿と語り継がれてきました。
この計画は粛々とした時の流れを映す、
綴られる街の、綴られる邸。
気品を湛えた佇まいで、新たな逸話を紡ぐ全80邸です。
大阪・神戸の工業化が進んだ明治期、当時の富裕層は良好な住環境が広がる阪神間に注目しました。鉄道の開通を契機として、彼らは広々とした敷地に別荘や邸宅を構えて移り住みます。
そして、意識の高い人々によって形成された近代的な街に、西欧と日本の生活様式を融合させた阪神間モダニズムが開花。こうして甲子園界隈もまた開発され、当初は観光・娯楽・休養地として脚光を浴びました。
やがて邸宅街としての色合いを強め、落ち着いた住環境を現在まで受け継いできました。華やいだモダンな空気は建築物にも反映され、世界的な建築家フランク・ロイド・ライトの愛弟子・遠藤新の設計による甲子園ホテル(現:武庫川女子大学甲子園会館)は、その代表的な一例です。優れた見識をもつ先人が愛し育んだ景観が、今もなお豊かな趣を感じさせてくれます。
由緒正しき歴史をもつ地は、そこかしこに風雅な佳景を垣間見せながら、人をのどかな散策へといざないます。
その優れた資質は、我が家への帰路という日常的な情景においてもご実感いただけることでしょう。
JR「甲子園口」駅の北側に続く並木道を辿り行けば静穏な時が流れる。景観を愉しみながらの徒歩4分というわずかなひとときにも、生涯の邸を構えるに相応しい正統の美質が息づきます。
また、爽やかな武庫川にも近く、四季折々の自然を映す水辺が、視界の伸びやかな広がりと共に開放感を堪能させてくれることも魅力です。
都心エリアと心地よく結ばれた地でありながら、街並みの風情、自然のやさしさに包まれて暮らすことの贅沢。
なにげない生活シーンが、ここを我が街とする方の心に美しく語りかけて、愛着を深める月日を紡ぎます。
※掲載の環境写真は平成22年5月、平成23年2月に現地周辺にて撮影されたものです。







